研究課題/領域番号 |
18K16554
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
吉川 陽文 金沢大学, 附属病院, 助教 (30646691)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | early brain injury / subarachnoid hemorrhage / endoplasmic reticulum |
研究成果の概要 |
くも膜下出血モデルを野生型マウスとATF6ノックアウトマウスにて作成し、比較検討を行うと、モデル作成24時間後の時点で神経学的所見の明らかな差は見いだせなかった。また、脳をとりだし、算出される水分含有割合で脳浮腫の程度の比較を行ったが、こちらも明らかな差を認めなかった。 くも膜下出血群としたものと、sham群にて小胞体ストレス応答がどのように生じているか比較すると、くも膜下出血群では、小胞体ストレス応答の主幹転写因子であるATF6の発現がsham群より有意に多くみられ、下流の分子シャペロンのGRP78やCHOPも多く発現しており、小胞体ストレス応答が誘導されていることが確認された。
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自由記述の分野 |
脳神経外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マウスをくも膜下出血群としたものでは小胞体ストレス応答の主幹転写因子であるATF6の発現がsham群より有意に多くみられ、下流の分子シャペロンのGRP78やCHOPも多く発現しており、小胞体ストレス応答が誘導されていることが確認された。小胞体ストレス応答の制御はくも膜下出血後の病態解明のターゲットとなりうる。 しかし、くも膜下出血モデルを野生型マウスとATF6ノックアウトマウスにて作成し、比較すると、24時間後の時点で神経学的所見や脳浮腫の程度に差異はなく、小胞体ストレス応答が及ぼす影響については検討の余地が残っている。
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