研究課題
若手研究
本研究では、CRISPR/Cas9を用いてPD-1を破壊したEGFRvIII特異的CAR-T細胞を樹立した。設計したsgRNA/Cas9発現ベクターは、PD-1の標的領域を正確に破壊し、EGFRvIII特異的CAR-T細胞におけるPD-1の発現を阻害した。PD-1を破壊したEGFRvIII特異的CAR-T細胞は、T細胞の表現型や他のチェックポイント受容体の発現を変化させることなく、EGFRvIIIを発現する膠芽腫細胞に対してin vitroで増殖抑制効果を示した。
脳腫瘍学、免疫治療学、分子生物学
将来的に、PD-1破壊EGFRvIII特異的CAR-T細胞のin vivoにおける抗がん効果解析や3次元培養系を用いた抗がん効果解析を実施し、膠芽腫に対する抗がん効果が認められれば、GBMに対するEGFRvIII特異的vCAR-T細胞を用いた膠芽腫に対するがん免疫治療の有効性を向上させることが可能と考えられる。