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2019 年度 実績報告書

NVU統合性保持によるSAH後遅発性虚血性脳障害に対する新規脳保護療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16571
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

荒井 信彦  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80793801)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードneurovascular unit / subarachnoid hemorrhage / mouse model / injection SAH model / neuroprotective agent / AMPA / edaravon
研究実績の概要

当研究室で確立したくも膜下出血モデルマウスを対象として実験を実施した。モデルマウスは頭蓋内圧亢進モニター(ICPモニター)を購入したので、目視でICPの波形や最高値を確認しながら、均質なモデルマウス作成を心掛けた。その中でICPの値が大きく外れたものは想定したくも膜下出血モデルマウスの作成に至っていないと判断し、評価対象とせず、除外した。介入薬物としては脳梗塞急性期に対するfree radical scavengerであり、脳保護薬として確立されているエダラボンとAMPA受容体に作用する抗痙攣薬のフィコンパの2薬物を、モデル作成の1時間前にマウス腹腔内へ経皮的に投与した。評価項目としてはくも膜下出血発症時24時間、72時間におけるバランスビーム・バランスウォークテストによる行動解析と内皮細胞・神経細胞を免疫染色することによる病理組織学的検討を実施した。結果、いずれの薬物もsham群と比較して行動解析面、更に病理組織学的には神経細胞数・血管内皮の構造においても改善傾向にあることがわかった。上記2剤はくも膜下出血後のneurovascular unitを保護し、早期脳損傷(early brain injury)を軽減する可能性が示唆された。今後は分子学的裏付けとしてneurovascular unitを構成する蛋白の遺伝子発現量変化やそのものの発現変化をPCR法やwesterblottingにて確認すべきと考える。

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公開日: 2021-01-27  

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