研究課題/領域番号 |
18K16571
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56010:脳神経外科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
荒井 信彦 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (80793801)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | neurovascular unit / くも膜下出血 / early brain injury / 脳保護 / エダラボン / ペランパネル / 脳循環代謝 / くも膜下出血マウスモデル |
研究成果の概要 |
近年、くも膜下出血の予後を規定する因子として初期出血の際に生じるearly brain injuryという概念がある。これはneurovascular unitの統合性破綻により引き起こされると考えられている。今回、我々は先行研究により神経細胞の脱落は認めず、更に遅発性に神経機能障害が生じるくも膜下出血モデルマウスを用いて実験を実施した。ペランパネル・エダラボンを介入薬物として、sham群と比較して、血管内皮細胞・神経細胞の破綻の程度とモデルマウスの運動能を解析したところ、両薬物で改善効果があることが判明した。
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自由記述の分野 |
くも膜下出血
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Early brain injuryはくも膜下出血の予後を規定する一つの要素である。未だに適切な治療薬の同定・開発は行われていない。今回の研究成果としてはin vivoでearly brain injuryの抑制とその後の機能予後改善を示したものである。今後は人体に対してその結果の応用実験をすることで重症のくも膜下出血の生命予後改善や軽症-中等症程度のくも膜下出血の機能予後改善が見込まれる。
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