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2021 年度 研究成果報告書

海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻と下垂体ホルモンとの因果関係に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16580
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

西堀 正洋  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (90777575)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード海綿静脈洞 / 硬膜動静脈瘻 / 性ホルモン / 海綿静脈洞部硬膜動静脈瘻 / 下垂体ホルモン / 性差
研究成果の概要

硬膜動静脈瘻は稀な頭蓋内シャント疾患で頭蓋内の種々の部位に発生するが、部位ごとに男女差を認める。海綿静脈洞(CS)部は他部位に比べ女性が2倍以上男性よりも生じやすい。外傷や炎症など複合的な成因が考えられているが、海綿静脈洞部は脳下垂体と接しており性ホルモンの影響が存在すると推察した。25例に対して血液サンプルを部位別に性ホルモン濃度を測定した。E2とLHは、内頸静脈部と末梢部の間に有意差があった。E2はCS群と横静脈洞部(TS)群でも有意差があった。CS群では内頸静脈部は末梢血より有意に高値であった。LHについては、女性では内頸静脈での採血が末梢と比べて全体的に有意に増加していた。

自由記述の分野

脳血管障害、脳血管内治療

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は探索的研究である。性ホルモンが海綿静脈洞(CS)内、内頸静脈、末梢でどれほどの違いがあるかということに加えて、性差並びに部位による違いを確認した。EstradiolとLHは、内頸静脈部と末梢部の間に有意差があった。EstradiolはCS群と横静脈洞部(TS)群でも有意差があった。CS群では内頸静脈部は末梢血より有意に高値であった。LHについては、女性では内頸静脈での採血が末梢と比べて全体的に有意に増加していた。FSHならびにProgesteroneでは有意差は認めなかった。本研究結果を踏まえて、さらに硬膜動静脈瘻の成因についての研究を進めていきたいと考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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