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2018 年度 実施状況報告書

オステオポンチンとロイシンリッチα2グリコプロテインを標的とした脳梗塞治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16582
研究機関大阪大学

研究代表者

尾崎 友彦  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (00723123)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードLRG / 脳梗塞 / 血管新生
研究実績の概要

本研究は、血管新生作用の報告があるleucine-rich alpha2-glycoprotein(LRG)が脳の血管においても血管新生作用があるかを検証し、その血管新生作用が脳梗塞において脳保護にどのように寄与するかの解明を目指したものである。われわれはLRGによる血管新生を生じさせる刺激(preconditionig)として一過性脳虚血を作成することを選択した。
本年度は、まず一過性脳虚血モデルの確立を目指した。具体的には、マウスを用いたスレッドモデルにより一過性に中大脳動脈閉塞、再灌流させるモデルの確立を目指した。閉塞時間を10、15、20分とし、その48時間後にTTC染色による脳梗塞の有無を調べたところ15分、20分のモデルでは中大脳動脈領域に梗塞がで高頻度で生じることが判明した。その結果を受け、一過性中大脳動脈(preconditioning)の閉塞時間を10分に決定した。現在我々は、10分のpreconditioningの48時間後に60分の中大脳動脈閉塞を作成し、その翌日にTTC染色による梗塞範囲を調べ、preconditioningを行わない60分間の中大脳動脈閉塞のみのコントロール群と比較しpreconditioningの効果による梗塞範囲の縮小が生じるかを検証中である。
上記に並行して、preconditiongを行なった48時間後に、一過性に閉塞させた中大脳動脈の灌流領域でのLRG1の発現を免疫染色を用いて調べた。その結果、前記灌流領域でLRG1の発現の亢進を認めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初、申請者はpreconiditioning時間を15分と予定していたが15分では脳梗塞を高頻度で生じてしまうことが判明し10分や20分などの時間設定に予期せぬ追加実験が必要となった。

今後の研究の推進方策

preconiditioning時間が決定した。またマウス脳梗塞モデルの作成も安定してきたため今後はすみやかに研究が進んでいくものと考えている。

次年度使用額が生じた理由

実験モデルの確立に時間を要し、実験が予定よりも遅れているため。モデルも徐々に確立してきたため、翌年度は順調に使用すると考えている。

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公開日: 2019-12-27  

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