PDGF-B結合ナノ粒子(PDGF-B NP)を作成し脳梗塞における治療効果について検討した。マウス一過性中大脳動脈閉塞モデルにおいて、脳梗塞作成24時間後にPDGF-B NPを尾静脈より経静脈的投与すると、コントロール群と比較して3,7日後で脳梗塞巣の有意な縮小を認めた。またシリンダーテストでも神経機能の改善を認めた。免疫染色・ウエスタンブロットでPDGF-B NPにより脳梗塞でAktのリン酸化が増強されていた。各細胞マーカーとの二重染色で、特にペリサイトにおいてAktリン酸化が増強されており、梗塞巣改善に寄与していると考えられた。
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