嚥下障害の訓練には食物を介さない間接訓練と実際に食物を摂取する直接訓練があり、間接訓練に比較し直接訓練の方がリハビリテーションには効果的と考えられているが、誤嚥や窒息などのリスクも懸念される。そこで、安全で効果的な間接訓練の開発を目的とし、ミラーニューロンという「他者の行動を自分の行動として置き換えて活動する大脳皮質のニューロン」に着目し、高齢者の嚥下のミラーニューロンの有無を確認した。 研究方法は高齢者に嚥下動画を提示し、脳活動を3T-fMRIで観察した。結果は高齢者でもミラーニューロンの活動が示唆され、この方法が新しいリハビリテーションになりうると考えられた。
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