岩木健康増進プロジェクト健診での早期膝OAに関する疫学研究を進めた。有病率の算出に加え、MRIを用いた病態解析を進めることにより、早期OAの特徴として、骨髄病変や半月病変、滑膜炎が症状に直結した重要な因子であることが明らかとなった。また、骨髄病変には低骨密度と高骨代謝回転に加え、脛骨内反アライメントが関連していた。滑膜炎の程度は弱かったものの、正常よりも高く存在し、1年後の筋両低下に影響を与えていた。さらに半月板はOA進行を予測する上で最も感度の高い所見であった。現在もバイオマーカー探索、病態解明に向けて縦断解析を継続して行っている。
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