研究課題/領域番号 |
18K16607
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 (2022) 筑波大学 (2018-2021) |
研究代表者 |
菅谷 久 筑波技術大学, 保健科学部, 准教授 (10752553)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 副甲状腺ホルモン / 骨髄細胞 / 間葉系幹細胞 / 造血前駆細胞 |
研究成果の概要 |
副甲状腺ホルモン(PTH)の間欠的投与による骨髄細胞への影響を検討した。有核細胞である白血球と造血前駆細胞のマーカーであるCD34+細胞、CD34+CD45-細胞はいずれも投与終了1日後に高いピークがみられた。他方、間葉系幹細胞のマーカーであるCD31-45-81+90+細胞、CFU-Fは、投与終了後4日に強いピークがみられ、投与終了後10日に弱いピークがみられた。間欠的PTH投与により骨髄細胞は刺激されるが、造血前駆細胞と間葉系幹細胞とではピークが異なり、各々刺激応答が異なる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
整形外科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨髄血採取前にPTHをあらかじめ投与すること(Pre-conditioning)により、より多くの骨髄細胞を採取することが可能となり、骨髄血移植後の骨新生・血管新生において有利に作用することが明らかとなれば、骨髄血採取時に少量の骨髄血しか採取できない(Dry Tap)症例や、幹細胞数が少ないとされる高齢者の細胞治療に際しても、事前にPTHを投与することで従来よりも多くの骨髄細胞の採取が可能となり、骨髄血を用いた骨新生治療が骨壊死のみならず骨粗鬆症に起因した手・腰・足の骨折など、骨新生に不利な年齢層の疾患に対しても有用な治療技術を創出できる可能性が見込まれる。
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