ラット大腿骨骨欠損モデルを用いて骨欠損部に新規開発低接着性コラーゲンスキャフォールドを移植すると、細胞や成長因子を用いずに骨再生が促進されるという仮説を検証しました。放射線学的、遺伝子学的、病理組織学的、力学的試験による解析の結果、新たに開発した低接着性コラーゲンスキャフォールド150mg/mlを移植したグループは、同50mg/mlを移植したグループおよび何も投与しなかった対照群に比べて、骨再生が著しく進行していました。 本研究より、新規開発低接着性コラーゲンは細胞や成長因子を移植することなく骨再生を促進することが分かり、骨欠損治療のための画期的な足場として臨床応用が期待されます。
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