OAの病態として加齢が重要であり、長寿遺伝子SIRT1の発現低下による細胞老化が関与している。HeLa細胞においてSIRT1の過剰発現は軟骨保護効果のあるHSP70の発現を増加させることが報告されている。軟骨細胞においてもSIRT1の過剰発現させることでHSP70の発現は増加した。SIRT1の過剰発現と温熱ストレスを組み合わせることでHSP70の増加を強化することができた。またSIRT1の導入により温熱ストレスによるCell Viabilityの低下と細胞毒性の増加をキャンセルすることができた。加齢によるSIRT1の発現や機能低下を改善できればHSP70を介して軟骨保護につながる可能性がある。
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