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2020 年度 実績報告書

肉腫患者における免疫モニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 18K16634
研究機関順天堂大学

研究代表者

金 栄智  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (40808432)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードimmunological status / 骨軟部腫瘍 / MDSC / NKG2D / Tim-3
研究実績の概要

本研究は、治療対象になる希少がんである肉腫患者に対して前向きに採血を行い、免疫モニタリングを行うことである。肉腫に対する標準治療として行われている手術や抗がん剤治療レジメンが、免疫機能に与える影響を解析することを目的とし、新規治療標的やバイオマーカーの探索を進めてきた。具体的には、免疫機能が受ける影響に治療方法で差を認めることや、抗がん剤が免疫機能に与える影響に個体差があることを確認することで、新たな視点に基づく患者ごとに個別化した免疫療法の開発や、抗がん剤治療と免疫療法との併用療法の開発、また、肉腫における免疫系新規予後マーカーの開発にもつながることが期待している。最終的には、本研究から得られた知見を臨床応用し,骨軟部肉腫患者の治療成績の向上に繋げたいと考えている。
肉腫対して標準的な治療(手術や化学療法)を受ける患者の末梢血105例を採取した。各患者において治療前1回、治療後2回の計3回の採血を採取した。それら末梢血検体にリンパ球分離液を用いて、遠心分離機にて末梢血単核球を分離し、多重染色法を用いたマルチカラー解析法のためのFlow cytometryを用いて解析を行った。MDSC (骨髄由来免疫抑制細胞) サブセットである単球系MDSCと顆粒球系MDSC及び樹状細胞のサブセットであるMyeloid DCとPlasmacytoid DC及び免疫抑制細胞とT・B・NK細胞などの免疫関連担当発現と各症例の臨床情報との関連を解析し、治療効果や予後関連する解析を行った。105例のうち、高悪性度でかつ転移のないM0症例でPFS(Progression-Free survival)に関して、M1症例である転移群でOSとの解析を行った。単球系MDSCでは発現が高いほど有意に予後不良であることが示唆された。
2019年までにまとめたデータを用いて論文を作成し投稿。Oncology lettersに掲載された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Immunological status of peripheral blood is associated with prognosis in patients with bone and soft-tissue sarcoma2021

    • 著者名/発表者名
      Youngji Kim
    • 雑誌名

      Oncology letters

      巻: 21 ページ: 212

    • DOI

      10.3892/ol.2021.12473

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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