研究課題/領域番号 |
18K16661
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
門脇 俊 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (90752163)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 膝固有感覚 |
研究実績の概要 |
本研究の課題は①靭帯再建術によって安定性を再獲得した患者の体性感覚に関連する領域の脳活動が健常膝と同様に戻るのか、異なる活動となるのか。②靭帯再建術によって安定性を再獲得した患者において、不安や恐怖などの情動に関わる領域の脳活動が健常膝と同様に戻るのか。戻らない患者では何が原因なのか。③膝靭帯損傷による脳機能の変化を正常化させるにはどのような治療法が必要なのか。となっている。①について平成30年度には前十字靭帯再建術後患者25名、内側側副靭帯再建術後患者15名に対し、fMRIを撮像して術前との変化を調査する予定としていた。当該年度に実施予定であったのはfMRI解析における個人解析にあたる部分であり、それ自体では各個人の脳活動が示されるだけで、集団解析を行って初めて成果が表れる。よって現在のところは具体的な研究成果は得られていない。今後の研究の展開については、まず対象患者をいち早く集めてfMRIを撮像するとともに、膝固有感覚の評価、臨床データの収集を進めていかなめればならない。対象数のfMRI個人解析データが集まった段階で集団解析へと進め、靭帯再建前の集団解析データ、再建術後の集団解析データそれぞれを解析したうえで比較する。この結果から靭帯損傷から再建術、その後にわたる脳機能の変化が明らかとなり、これを参考にして、ある部分の脳活動、たとえば体性感覚野の活動が低下したままならば、それを改善するような機能訓練(バランスやコーディネーション)について検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
対象患者のリクルートに難航し予定対象患者数の撮像に至っていない。またMRI撮像部門の予定検査枠の拡大に伴い、研究のための検査日程の調整に苦労している。
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今後の研究の推進方策 |
対象患者への連絡、リクルートを推進する必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究対象患者が集まらず、MRI撮像費用を使用せず、次年度に使用する予定とした。
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