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2021 年度 研究成果報告書

細胞老化システムから解明する手根管症候群の病態メカニズムと新規治療法の開拓

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16668
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関北海道大学 (2019-2021)
札幌医科大学 (2018)

研究代表者

齋藤 貴子 (千見寺貴子)  北海道大学, 保健科学研究院, 教授 (40452982)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード手根管症候群 / 細胞老化 / 滑膜下結合組織 / 線維化
研究成果の概要

手根管症候群(CTS)は絞扼性神経障害の中で最も頻度が高く、新たな治療法の開発が期待されている。本研究では、CTS滑膜病変における細胞老化の関連性を検討した。CTS患者滑膜で、PDGFRa+細胞が細胞老化関連因子とマクロファージチェックポイント両方の発現上昇を認めた。PDGFRa+老化細胞は、マクロファージの貪食作用から回避すると同時に、隣接する線維芽細胞の増殖を促進した。細胞老化した線維芽細胞をウサギモデルの手根管に移植すると、滑膜組織で線維化関連遺伝子の上昇を認めた。最後に、老化細胞除去薬の有効性をin vitroで検討した。

自由記述の分野

分子病態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CTSは中高年の10人に1人が発症するとされるものの、その原因は未だ明らかでなく、有効な治療は外科介入に限られている。本研究によりCTS患者に対する新たな内科的治療法が明確になれば、世界中の患者に迅速に届けられる、低侵襲で安価かつ安全な治療法となり、学術的および社会的意義は大きい。

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公開日: 2023-01-30  

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