骨肉腫は小児から成人にかけて発生する骨の悪性腫瘍として最も頻度が高いと言われています。歴史的には患肢切断による治療が一般的でしたが、切断後も高率で肺転移が出現しするため、治療が難しい病気でした。術前術後の化学療法が確立すると共に、人工関節による手術治療が発展することで、患肢温存とともに長期生存が可能となってきています。しかし、多くの場合に初診時から微小転移が肺などに潜んでおり、転移進展機構の解明や、新たな治療戦略を開発することが急務であると考えられます。我たちは今回、骨肉腫から分泌されるエクソソームに着目し研究を行い、エクソソームにより、微小環境や遠隔転移に影響している可能性を見出しました。
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