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2020 年度 研究成果報告書

軟骨細胞における代謝リプログラミングのメカニズムと役割の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16678
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関名古屋大学 (2019-2020)
独立行政法人国立病院機構(名古屋医療センター臨床研究センター) (2018)

研究代表者

寺部 健哉  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (10816870)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード変形性関節症 / metabolic reprogramming / 嫌気性解糖 / 2-Deoxy-D-glucose
研究成果の概要

本研究期間において、軟骨細胞の炎症下において細胞内の代謝リプログラミングが発生しglycolysisが亢進することを確認した。更に2DG、DCA、ガラクトースなどのglycolysis阻害剤が代謝変動を介して抗炎症効果、軟骨保護作用を有することを明らかにした。本研究ではglycolysis阻害剤の効果発現メカニズムを検討した結果、AMPKが代謝リプログラミングを制御している結果が得られ、さらにAMPKの活性化を亢進させる作用を持つAICARが軟骨保護作用を有することを明らかにした。軟骨変性において代謝リプログラミングが発生し、これを制御することで軟骨を保護できる可能性を示した。

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

OAは一般的な関節障害である一方で、これまでに臨床応用されているのは高分子ヒアルロン酸の関節内注射のみであり、変性進行を制御する薬物治療の確立には至っていない。OAはメタボリックシンドロームに共通する慢性炎症を基盤とした全身性疾患ととらえられるようになっており、この観点からも軟骨変性において代謝リプログラミングが関与していることを本研究で明らかにしたことは重要である。さらにこの代謝を制御して効果を発現する2DG、ガラクトースやAICARが軟骨保護作用を有することを明らかにしたのは画期的である。これによりOAの病因、病態理解につながるのみならず、新たなOA治療薬に発展することが期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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