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2018 年度 実施状況報告書

T細胞レパトア解析を用いた免疫チェックポイント阻害剤奏功早期予測マーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K16695
研究機関大阪大学

研究代表者

木内 利郎  大阪大学, 医学系研究科, 招へい教員 (30747069)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード腎癌 / 免疫 / 末梢血単殻細胞 / レパトア
研究実績の概要

1.腎がんにおける免疫チェックポイント阻害剤投与患者からの末梢血細胞、腫瘍組織よりRNA抽出
現在転移性腎細胞癌に対し免疫療法を施行する上で確立された、治療開始後早期に効果を予測、また休薬の判断を可能とするようなバイオマーカーは存在せず、その探索が求められる。これらのsurrogate markerが同定できれば、今後患者ごとの適切な免疫療法を選択することが可能であり、医療経済面からも非常に有用である。我々はすでにPAXgeneTM Blood RNA Systemにより、現在までに約15名程度の免疫チェックポイント阻害剤投与患者において、経時的に末梢血単核細胞Peripheral Blood Mononuclear Cells(PBMC)よりRNAを採取している。また一部の症例において、腎がん原発巣および転移巣からもRNAを抽出している。

2. Peripheral Blood T cells (PBT)およびTumor Infiltrating Lymphocyte (TIL)に対するTCRレパトア解析
上記の免疫チェックポイント阻害剤投与前後で経時的に採取されたRNAを用いて、TCR(T細胞受容体, T cell receptor)シーケンスを行い、PBTやTILのレパトア解析を行っている。パラメーターとしてDiversity index(T細胞の多様性を示す指標)やT細胞クローンの評価などを行い、臨床経過との関連を明らかにし、これらを網羅的に解析し、奏効例、非奏効例に特徴的な変化を見出す予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

検体の採取や解析が概ね予定通り進行しているため

今後の研究の推進方策

PAXgeneTM Blood RNA Systemによって抽出した末梢血液細胞のRNAを用いて、マイクロアレイによる網羅的な遺伝子発現解析や、免疫担当細胞(CD8陽性T細胞など)の増減、細胞傷害性マーカー(インターフェロンγなど)の発現について定量的PCR法にて評価し、経時的な治療効果との関係を明らかにする。

次年度使用額が生じた理由

次年度使用予定の試薬が予想よりも高額だったため、今年度予算を抑えた。繰越金で購入予定の試薬を購入する。

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公開日: 2019-12-27  

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