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2018 年度 実施状況報告書

腎癌患者免疫細胞由来血清エクソソームの網羅的タンパク解析による癌免疫状態の理解

研究課題

研究課題/領域番号 18K16696
研究機関大阪大学

研究代表者

王 聡  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (70783893)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードエクソソーム / 免疫細胞
研究実績の概要

まず本研究の第一段階として、健常人10人のPeripheral Blood Mononuclear Cells(PBMC)よりフローサイトメトリーにてCD4+/CD8+/CD4+CD25+T細胞を分取し、各分画よりタンパクを抽出した。TMT標識液体クロマトグラフィータンデム型質量分析(LC-MS/MS)による網羅的タンパク解析およびその後のバイオインフォマテック処理は、医薬基盤・健康・栄養研究所の協力のもとで行った。公共データベースExoCartaを用いて、免疫細胞由来エクソソームと思われるタンパク分画の候補を選定した。T細胞を中心とした末梢血中免疫細胞のタンパク情報と公共データベースおよび医薬基盤研データベースを統合して、バイオインフォマテック処理を加え、各T細胞分画エクソソームタンパクに対する独自のプロテオームライブラリーを完成した。
現在免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の臨床上奏効例、非奏効例患者の末梢血PBMCを順次保存し、エクソソームタンパクを抽出している段階である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

免疫チェックポイント阻害剤(ICI)が投与されている患者において、予後不良症例も一定の割合で存在し、経時的採血検体(投与前、薬剤投与後3か月毎)が確保できない場合も少なくなかった。経時的採血検体の確保に少し苦労している状態である。

今後の研究の推進方策

時間をかけて経時的採血が確保できる症例を蓄積し、ある一定の症例数が確保できた時点で、免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の奏効例、非奏効例患者の末梢血PBMCよりエクソソームタンパクを抽出し、独自に作成したプロテオームライブラリーを用いて、奏効予測に関する候補タンパクの絞り込みを行っていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究を進めていくうえで必要に応じて研究費を執行した為、当初の見込み額と執行金額が異なった。

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公開日: 2019-12-27  

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