• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

日本の食文化に根差したフラボノイドによる膀胱発がん抑制

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16705
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

飯田 啓太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (30713945)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膀胱癌 / フラボノイド / 酸化ストレス / mTOR / チオレドキシン
研究成果の概要

(1) T24は濃度依存性に増殖抑制効果を認めG2 arrestとp21の発現亢進、mTORの抑制効果を認めた。またROS産生の減少とチオレドキシン活性上昇を認め、PX-12投与により胞増殖抑制効果とmTOR抑制効果が減弱された。
(2) ルテオリン投与群では膀胱癌の扁平上皮分化が抑制されていた(p<0.05)。免疫染色では、Lut 20pppm、100ppmでKi67陽性率の低下とp-S6の発現レベルの低下を認めた。血中・尿中ルテオリン-3'-グルクロニド濃度はともにKi67陽性率、p-S6発現レベルと負の相関を認めた。さらに扁平上皮分化は血中濃度との相関を認めた(p<0.01)。

自由記述の分野

癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究において、膀胱癌におけるルテオリンに代表される天然食品由来の抗酸化フラボノイドの効果と安全性を立証できたため、高齢者でも安全に施行できる新たな治療法を提唱することができる。さらには食生活に根ざした食品からの摂取という点で、医療コストを抑制することもでき、予防医学の観点からも有益な研究であると言える。また、既存の薬剤との併用の可否や相乗効果についても今後検討に値すると考えられる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi