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2021 年度 実施状況報告書

股関節機能に着目した尿失禁に対する新たなリハビリテーションの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K16708
研究機関城西国際大学

研究代表者

横井 悠加  城西国際大学, 福祉総合学部, 准教授 (80804244)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード骨盤底機能障害 / 骨盤底リハビリテーション / 尿失禁 / 理学療法 / 超音波診断装置 / 膣圧計 / リハビリテーション / 股関節機能
研究実績の概要

本研究は,尿失禁の主原因である骨盤底機能障害と,その解剖学的連結が強い股関節機能との関連性を明らかにし,非侵襲的でより効果的・効率的な尿失禁治療を開発することを目的としている.本目的の達成により,股関節機能障害に対する治療が尿失禁に対する有効な治療手段となり,より多くの尿失禁患者に適切な治療を提供することができると考える.
2019年度に実施した症例対照研究(第一課題)より,骨盤底機能障害と股関節機能障害との関連性が示唆され,2020年度は,第二課題である「股関節機能障害に対するリハビリテーションが尿失禁改善に及ぼす効果」について介入研究を開始したが,サンプルサイズ不充足のため,2021年度においても効果検証を継続した.本研究では,尿失禁を呈する20歳以上の女性を対象とし,股関節機能改善を目的とする介入群と,一般的な骨盤底筋トレーニングを実施する対照群の2群に割り付けた.介入群,対照群ともに骨盤底機能(ICIQ-SF,尿失禁回数,膣圧,収縮時における骨盤底移動距離)に加え,骨盤底機能に対する自覚的理解度と習熟度に改善の傾向を認めている.ただし,COVID-19の影響より被験者リクルートに制限がかかり,依然十分なサンプルサイズに達していないことから,統計的有意差に至っていない評価項目も認めている.
今後は更にサンプルサイズを増やすとともに,各群におけるトレーニング効果について,比較検証を進める予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度における本研究の進捗状況がやや遅れている理由としては,COVID-19の影響により被験者リクルートに制限がかかっていたことから,サンプルサイズの十分な確保ができなかったことが主な要因であると考える.

今後の研究の推進方策

今後は引き続き,第二課題である介入研究(股関節機能障害に対するリハビリテーションが尿失禁改善に及ぼす効果)の効果検証を進める予定である.新型コロナウイルス感染対策に十分な配慮を行った上でデータ収集に努めるが,その影響により実験遂行が困難な場合には,随時,研究協力者らとともに研究計画内容の再検討を行う必要があると考える.

次年度使用額が生じた理由

次年度使用額の発生は,2021年度に予定していた対面学会への参加を中止し,旅費の使用が不要となったことが主な理由である.当該助成金は,2022年度における学会・論文発表の諸経費として使用を予定している.

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公開日: 2022-12-28  

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