前立腺癌と診断された患者より根治的前立腺切除術、前立腺生検標本によって得られた標本を分析して、前立腺癌における制御性T細胞の浸潤を評価した。さらに生検標本における制御性T細胞やT細胞の総数とCCR4陽性制御性T細胞の比率を、予後不良群とそうでない群に分けて比較した。またCCR4陽性T細胞の多寡でも2群に分割し予後との関連について検討した。 前立腺摘除標本においてはGleason scoreが高いものはCCR4陽性制御性T細胞の発現が多く、細胞数による比較においては予後不良群は予後良好な群に比して、制御性T細胞、およびCCR4陽性制御性T細胞の発現が顕著であった。
|