我が国では100人中6人、欧米では20人にも達する国もみられ、生産年齢の男性に多く、その成因の究明と再発予防法の確立は急務である。本研究で得られた成果として、尿路結石患者では健常者と比較して、尿中OPN濃度は有意に減少したにも関わらず糖鎖変異OPN(Gal3C-S-OPN)が有意に増加していた。尿路結石の有無とGal3C-S-OPN量が関連していることから、OPN糖鎖変異が尿路結石診断、再発予測に関する糖鎖性バイオマーカーに成り得る可能性が示唆された。尿路結石は、再発が多く結石形成の再発予測ができれば、患者のQOLを改善するバイオマーカーとなり、社会的意義は、非常に大きい。
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