進行性/転移性腎癌は予後不良の疾患であるがバイオマーカーが存在しない。本研究では、網羅的血清糖鎖析、Cell free DNA (cfDNA)を用い、治療効果や治療抵抗性を反映する糖鎖や遺伝子を定量検出するLiquid biopsy法の確立を目的としている。約100例のsampleを解析し候補分子(糖鎖・遺伝子)の絞り込みを行った。糖鎖を用いた腎癌診断N型糖鎖スコアを作成すると、腎癌を高精度に判別することが可能であった。また、cfDNAに関しては、腎癌特異的とされるG250遺伝子は有用ではないことがわかり、糖鎖を用いたバイオマーカーが画像と相関するかを今後検討する必要がある。
|