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2020 年度 研究成果報告書

エキソソーム表面のヒアルロニダーゼに着目した膀胱癌浸潤・転移機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16720
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関弘前大学

研究代表者

得居 範子  弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (00792342)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード膀胱癌 / エキソソーム / Cortactin
研究成果の概要

本研究では膀胱癌細胞株の浸潤突起が分泌するエキソソーム内の新規ヒアルロン酸分解酵素(TMEM2)と浸潤突起に重要な分子Cortactinに着目し膀胱癌浸潤・転移機序を検証した。細胞実験によりエキソソームの分泌には、Cortactinによって形成される浸潤突起の形成が必須であることが示唆された。マウス実験ではエキソソームの前処理により肺転移の上昇は見られなかった。また、臨床検体でのインテグリンの発現は、健常者と膀胱癌患者で差は見られず、エキソソーム中のTMEM2発現も健常者と膀胱癌患者で差は見られなかった。

自由記述の分野

エキソソーム

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究から、エキソソームの分泌にはCortactinによって形成される浸潤突起の形成が必須であることが示された。浸潤突起とエキソソームには共通の機序があるため、エキソソームが関与する転移抑制のターゲットになりうる分子として可能性が示唆さ、学術的意義や社会的意義は大きいと思われる。また、エキソソームが転移の前段階を調整する機序や臨床サンプルでのインテグリン、TMEM2の差は見られなかったが、これら分子をエキソソームで検討した初の研究であり、本研究成果の意義は大きいと思われる。

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公開日: 2022-01-27  

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