転移性去勢抵抗性前立腺癌剖検標本を基にマイクロRNA発現プロファイルを作成した。前立腺癌細胞株にmiR-199a/b-3pを核酸導入すると、細胞の増殖能・遊走能・浸潤能が抑制された。NCAPH(condensin I complex subunit H)の発現上昇は、miR-199a/b-3pによって直接制御されていた。公共のデータベース分析では、NCAPHの発現上昇は、無病生存期間の短縮と有意に関連していた。NCAPHは、ホルモン感受性前立腺癌および去勢抵抗性前立腺癌標本で発現上昇しており、NCAPHをノックダウンすると、遊走能および浸潤能が著明に抑制された。
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