• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

男性尿路ヒトパピローマウィルス感染の自然史の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16727
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

中嶋 一史  金沢大学, 医学系, 協力研究員 (70792810)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードヒトパピローマウイルス / 尿路感染症 / 性感染症 / 膀胱癌
研究成果の概要

本検討では、尿検体を用いて男性の尿路HPV感染率をスクリーニングし、その感染部位について検討した。泌尿器科外来を受診した患者845例における総HPVおよび高リスク型HPV検出率はそれぞれ6.2%、3.1%であった。疾患別にみると、尿道炎患者において検出率が最も高かった。一方、尿道炎を除く730例で検討すると尿路性器癌の患者からのHPV検出率が有意に高かった。次に、尿路上皮癌患者135例を対象として、膀胱洗浄尿を用いて調査したところHPV検出率は5.2%であった。
頻度は低いものの、男性の尿路にもHPV感染は生じており、尿路上皮癌患者の膀胱にもHPV感染が生じているものと推察された。

自由記述の分野

尿路性器感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

子宮頸癌の原因とされているヒトパピローマウイルス(HPV)は、性行為によって男女間を伝播することが知られている。そのためHPVの主な感染部位は外性器とされており、男性の場合、陰茎がHPV感染の好発部位であるとされてきた。本検討では、簡便に採取することができる尿検体を用いて男性の尿路HPV検出率に関する疫学調査を実施し、男性の尿路にもHPV感染が生じていることを確認した。特に尿道炎(性感染症)の症例、尿路上皮癌の症例において尿路HPV感染が生じていることを見出した。
また、膀胱洗浄液を用いて検討することで、HPVが膀胱にも感染している可能性についても言及できた。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi