AR-V7はARのスプライシングバリアントの一つであり、去勢抵抗性前立腺癌において恒常的に活性状態にある。我々は、スプライシング因子であるSF3B2がAR-V7の発現に関わる遺伝子であることを同定し、実際のヒトの前立腺癌検体においてもSF3B2の発現量と癌の悪性度に相関があることを明らかにした。遺伝子の機能解析から、SF3B2はARを含む標的遺伝子の発現を調節し、また癌の増殖に関わることを明らかにした。生体内における癌の進展は、AR-V7の発現を介して行われていることを明らかにした。Pladienolide Bの投与によって生体内において前立腺癌の進展が抑制されることを明らかにした。
|