膀胱癌は研究継続が難しく、同じく泌尿器科癌の腎癌について検討した。 淡明細胞型腎細胞癌について、AXL発現は腫瘍中心部と辺縁部で相関を認め、AXL発現量と予後とも有意な相関を認めた。淡明細胞癌の転移巣におけるAXL発現は、転移巣ごとにその発現量は大きく異なっており、肺転移巣でのAXL発現は腫瘍中心部および辺縁部いずれにおいてもほとんど発現していなかった。一方、骨転移巣では腫瘍中心部および辺縁部いずれにおいてもAXL発現量が多いことが示された。非淡明型腎細胞癌におけるAXL発現は、病理組織型ごとにその発現量が大きく異なっており、Type別にAXLの関与が異なる可能性が示唆された。
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