• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

脊髄損傷マウスの下部尿路機能障害に対するウイルスベクターを用いた新規治療法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16751
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関近畿大学

研究代表者

清水 信貴  近畿大学, 医学部, 講師 (10368326)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード脊髄損傷マウス / 下部尿路機能障害 / TRP channel / ウイルスベクター / β3アゴニスト / laser microdissection / 膀胱求心路 / 脊髄後根神経節
研究成果の概要

過活動膀胱が発生する機序に膀胱求心性神経のC-fiberの受容体TRPV1が関与していることが分かり、それを抑制するウイルスベクターを用いて、脊髄損傷マウスの膀胱壁に注射した。治療法として複製欠損単純ヘルペスウイルスベクターの膀胱局所注射を用いた理由はこのTRPV1拮抗薬を全身投与すると副作用が出る事が分かっており、局所療法が適していると考えた為である。研究の結果、脊髄損傷マウスモデルによる排尿筋の無抑制収縮(頻尿)を優位に減少させる結果が出た。以上の背景を踏まえ、新規ウイルスベクターを用いた新しい手法は、新規治療方法となりうる事が示唆された。

自由記述の分野

下部尿路機能障害 排尿薬理

研究成果の学術的意義や社会的意義

脊髄損傷の発生数は、日本では高齢者の脊髄損傷の発生率が欧米に比較し多いと言われている。脊髄を損傷した後は、排泄ができない期間があり、その後不随意収縮にて頻尿が発生し、尿失禁が引き起こされる。このことは生活の質をかなり低下させる。よって脊髄損傷に伴う膀胱機能障害の病態機序の解明、ならびに治療法の開発は急務である。複製欠損単純ヘルペスウイルスベクターを用いた手法で脊髄損傷マウスの脊髄での病理学的診断かつ治療法へ試みたのは我々が初めてであり、さらに治療薬の開発に向けて研究を進める価値があると考え今回の研究を行った。結果、新規ウイルスベクターを用いた新しい手法は、新規治療方法となりうる事が示唆された。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi