卵巣がん細胞株と卵巣がん幹細胞株におけてメタボローム解析を行い両細胞株での細胞内代謝経路の違いから治療標的を検討する予定であったが、メタボローム解析を行っても有意な細胞内代謝経路を同定するに至らなかった。 そのため、研究方針を変更し、メタボローム解析の際に使用したJNK阻害薬をさらに検討することとした。これまでに報告の無かったJNK阻害薬としてCEP1347に着目した。CEP1347はこれまでに報告のあったJNK阻害薬同様、卵巣がん幹細胞のがん幹細胞性を抑制し、さらに既存の抗がん剤であるタキソールに対する治療抵抗性を改善することが判明した。
|