研究課題/領域番号 |
18K16766
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
内海 史 藤田医科大学, 医学部, 講師 (10749261)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 難治性子宮頸癌 / ストレス顆粒 / UBAP2L / EMT |
研究成果の概要 |
子宮頸癌細胞株および抗癌剤耐性細胞株を用いて抗癌剤添加によるストレス顆粒(SG)形成、UBAP2L発現を評価し抗癌剤暴露により抵抗性を獲得した子宮頸癌細胞では、抗癌剤によるストレスへの抵抗性が生じている可能性を示した。また手術検体を利用しSG形成を調整するとされるUBAP2Lの発現により実際患者予後が悪くなることを明らかにした。放射線照射に伴い上皮間葉転換を認め放射線照射で子宮頸癌細胞の悪性化が一部促進されることを示し、子宮頸癌の手術検体から腫瘍組織を抽出し抗癌剤によるアポトーシス誘導を評価し腫瘍の抗癌剤耐性を評価する実験系を作成し、これらを用い更なる子宮頸癌の治療抵抗性獲得機構を追求する。
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自由記述の分野 |
婦人科腫瘍
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
進行子宮頸癌に対する標準治療として同時化学放射線療法 (CCRT) が確立されている。しかしCCRTは局所腫瘍を制御する能力は優れているが、遠隔転移には効果が限定的である。またCCRTあるいは放射線治療後の照射野内の再発例は化学療法の奏効率は低く、極めて予後不良とされている。癌は、低酸素、酸化ストレス、低栄養、そして曝露される抗癌剤や放射線治療のストレス下で生存する癌細胞とストレス顆粒(SG)との関わりが注目されており、抗癌剤耐性を伴う種の癌ではSG形成が過剰に形成され、細胞死が起きにくくなることが指摘されている。このメカニズムを明らかにすることで難治性子宮頸が癌の治療成績向上の一助となる。
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