研究課題
我々は、ヒト検体で補体活性がPreeclampsiaの病態に関与しているか調べるとともに、これまで開発してきたヒト臍帯血管内皮細胞を用いたPreeclampsia母体血管内皮モデルを生かして、sFlt-1が血管内皮障害を起こす新たなメカニズムを解明、新たなPreeclampsiaモデルを確立することを目的としてきた。また、既存薬ライブラリーをそのモデルに添加することで、補体抑制作用を介して血管内皮障害を改善することができる、妊娠中に使用可能な新規薬剤を網羅的にスクリーニングすることを目的とした。初年度はin vivo における検討として、補体がPreeclampsiaの予知・予後予測マーカーになり得るかの検討を行った。血清および尿中おける補体マーカーの検索を行い、Preeclampsia症例での補体活性を検討した。また、重症のPreeclampsiaやHELLP症候群の中には血漿交換や人工透析を要するようなものもあり、これらには補体が関連しているものと考える。このような症例数の把握が必要と考えており、日本妊娠高血圧学会と連携しMFICU連絡協議会と通じて全国の施設における重症のPreeclampsiaとHELLP症候群の症例数の調査を準備した。次年度からは、これまで用いてきたin vitroのpreeclampsiaモデルを用いて漢方薬におけるライブラリーを用いて網羅的スクリーニングを行い候補薬を絞り込むに至っている。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (14件) (うち査読あり 14件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (5件)
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