CREB-binding protein (CBP) / β-catenin阻害剤であるICG-001とC-82を用いて子宮内膜症治療薬への応用を検討した。子宮内膜症間質細胞についてβ-cateninとCBP/P300との結合を免疫沈降により確認した。ICG-001とC-82を投与し、コラーゲンゲル収縮を有意に抑制し、瘢痕形成抑制効果を認めた。ICG-001・C-82は細胞増殖を抑制し、アポトーシスを誘導し、細胞遊走能は抑制された。線維化に関与するα-SMAはICG-001・C-82投与にて発現が抑制された。ICG-001は子宮内膜症モデルマウスにおいて子宮内膜症病変の縮小効果を認めた。
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