• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

スタチン製剤の多面的効果とワールブルク効果への影響に着目した卵巣癌新規創薬研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16780
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小林 佑介  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10439763)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードドラッグリポジショニング / 卵巣癌 / スタチン / がん代謝
研究成果の概要

既承認薬を別の疾患の新規治療薬として開発するドラッグリポジショニングの観点から、脂質異常症治療薬スタチンを卵巣癌治療に導入する基礎的研究を行った。スタチンの作用経路としてメバロン酸経路以外に、様々な生物学的プロセス、構成要素、分子機能が明らかとなった。スタチンのワールブルク効果に対する制御機構として、制御因子であるPTBP1の発現がスタチン投与群において有意に上昇していることを明らかとした。術中迅速診断にて卵巣癌と診断された症例において腫瘍を採取し、ヒト卵巣癌検体に対するスタチンの奏効を確認するHistoculture Drug Response Assayの系を樹立した。

自由記述の分野

婦人科腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

スタチンの抗腫瘍効果における多面的効果がメバロン酸経路以外の作用経路からも誘導されることを明らかにすることができた。加えて、スタチンががん細胞に特徴的なワールブルグ効果を酸化的リン酸化に誘導しうるのかという学術的問いに対して制御機構の一端を明らかとすることができた。また、Histoculture Drug Response Assay(HDRA)の系を樹立できたことで、ヒト卵巣癌検体にスタチンが奏効するかを明らかとすることができる。さらに、HDRAにおける増殖抑制率の結果から、奏効症例と非奏効症例に分類し、両群間の臨床病理学的背景を比較検討し有意に差のある因子を抽出することに繋げられる。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi