研究課題
研究実績(1):卵巣を始め、生体におけるクルクミンおよび抗がん剤の影響の検討5週齢のBALB/cAJcLのメスを飼育し、薬剤のブレオマイシン、エトポシド、シスプラチン、シクロフォスファミド、クルクミン、 BEP療法(ブレオマイシン・エトポシド・シスプラチン併用療法)、およびそれぞれのプラセボを計11群の経静脈投与実験を行いました。投与期間は4週間でした。薬剤投与終了後、三種混合麻酔(塩酸メデトミジン0.3mg/kg + ミダゾラム4mg/kg + 酒石酸ブトルファノール5mg/kg)を投与し、心臓採血を行い安楽死させました。また、卵巣、肝臓、肺臓、腎臓、脾臓、腸管、子宮、膀胱および大腿骨を分離採取し、パラフィン永久標本を作成しました。病理組織学的分析の解析はHE染色、P-H2A.X免疫染色(二本鎖DNAダメージのマーカー)、 active Caspase-3免疫染色(アポトーシスのマーカー)で行う予定です。研究実績(2):クルクミン・アナログのGO-Y022およびGO-Y023の抗腫瘍作用の解析卵巣癌細胞株のRMG-I、RMG-V、子宮頸癌細胞株のHeLa、子宮内膜癌細胞株のSNG-Mを用いて、細胞増殖抑制実験を行いました。RMG-Iにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ52.4 μM、6.2 μM、6.5 μMでした。RMG-Vにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ65.0 μM、15.3 μM、14.5 μMでした。HeLaにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ46.8 μM、14.9 μM、14.5 μMでした。SNG-Mにおけるクルクミン、GO-Y022およびGO-Y023のIC50はそれぞれ17.4 μM、4.8 μM、7.9 μMでした。
3: やや遅れている
2018年10月より妊娠確定し、その後切迫流産・早産で入退院を繰り返し、計画通りに研究を進めることができませんでした。
免疫染色の条件検討を行い、パラフィン標本の組織学的解析を行う予定です。また、腫瘍細胞を免疫不全マウスに移植し、従来の抗がん剤と比較し、クルクミンおよびクルクミン・アナログの抗腫瘍効果を比較検討する予定です。
2018年度にマウスを用いた組織学的分析を行う予定でしたが、妊娠後に切迫流産・早産によって入退院を繰り返し、予定通りの研究が進めませんでした。よって、未使用額が生じてしまいました。産休より復帰した後に、計画通りに研究を進めたいと思います。
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