研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発したCD24に指向性のあるCD24-LIPOを用いて検証を行い、難治性卵巣癌腹膜播種モデルマウスに対し、EMT現象の抑制効果を得て、生存曲線の延長につながった。この結果は論文報告に至った(Ashihara K, Terai Y, Tanaka T , Ohmichi M. Oncol Lett. 2020; 19: 1872-1880)。一方、治療により寛解となった個体は見られず、治療効果の限界も感じられた。別のアプローチとしてCSCLが発現するEMTを制御するmiRNAに注目するも、特定は困難であった。今後はエクソソームに注目し、miRNAの特定を進めていく必要があると考えられた。
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