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2020 年度 研究成果報告書

3次元がん幹細胞培養系を用いた、卵巣がん腹膜播種促進メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16786
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関新潟大学 (2019-2020)
国立研究開発法人国立がん研究センター (2018)

研究代表者

山脇 芳  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90650622)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード卵巣がん / がん幹細胞 / 腹膜播種 / 治療抵抗性
研究成果の概要

がん幹細胞性能をもつ腹水由来の卵巣がんスフェロイド細胞を新規樹立し、スフェロイド細胞パネルを作成することに成功した。次に、卵巣がんスフェロイド細胞を用いた解析により、卵巣がん幹細胞のプラチナ製剤に対する治療抵抗性獲得と腹膜播種能に寄与する分子として、ペントースリン酸経路に関連する酵素であるG6PDを同定する事に成功した。マウス腹膜播種モデルにおいて、G6PD阻害剤をシスプラチンと併用して投与することにより、プラチナ抵抗性卵巣がんスフェロイドのマウス腹膜播種を抑制することが明らかとなった。本研究の結果から、G6PDはプラチナ抵抗性と腹膜播種に必須の役割を果たしていることが示唆された。

自由記述の分野

産婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんは不均一な組織であり、その中にはがんの持つ再発、転移、治療抵抗性などの難治性の根源であるがん幹細胞が存在すると言われている。がん幹細胞を解析するツールとして、我々は患者由来がん幹細胞(スフェロイド細胞)の3次元培養系を樹立している。今回この培養系を活用した解析により、卵巣がん幹細胞のもつ治療抵抗性や腹膜転移能は解糖系の側副路であるペントースリン酸経路を活性化することにより獲得されていることが示された。患者由来がん幹細胞培養系を用いて卵巣がん幹細胞の治療抵抗性、腹膜転移能とペントースリン酸経路の活性化との直接的な関連性を示した報告は未だないため、本研究成果は学術的意義があると言える。

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公開日: 2022-01-27  

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