卵巣癌におけるベバシズマブ(Bev)耐性化のメカニズムを作成したBev 耐性モデルマウスで検討した。血管新生関連遺伝子発現解析を行いBev 耐性化腫瘍ではPAI-1 の発現が亢進していることを確認した。さらにMiRNA microarrayなどによりPAI-1 の発現を制御する3つの miRNA (miR-30b-5p, 143-3p and 192-5p) の発現が低下していることを確認した。即ち、VEGF 投与により、これらのmiRNAの発現が低下し、結果PAI-1 の発現増強を来たすとの研究結果を得た。Bev 耐性化のメカニズムの解明につながりうる成果の一端を得ることができた。
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