研究課題/領域番号 |
18K16799
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
長又 哲史 神戸大学, 医学研究科, 助教 (50816642)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | HHV-6 / 不育症 / 反復着床不全 / 子宮内膜フローラ |
研究実績の概要 |
Human herpesvirus 6(HHV6)のU67領域におけるリアルタイムPCRの方法を確立し,当院に通院している不育症患者や入院中の切迫早産患者、コントロール患者から採取した子宮内膜検体、脱落膜検体、羊水検体、腟分泌液検体を用いて、HHV-6存在の有無についての検討を引き続き行ったが、HHV-6と不育症患者との関連性は低いと考えられた。 次に、原因不明不妊症患者において高確率にHHV-6が子宮内膜で再活性化している報告をもとに、不妊症患者、反復着床不全患者について検討を行った。当院では不妊治療を行っていないため、不妊治療を専門施設(英ウィメンズクリニック)と連携し、反復着床不全の精査で提出された子宮内膜フローラ検体の残りを用いる事とした。フローラ検査目的に抽出された子宮内膜DNA検体を用いて、HHV-6の有無をreal time PCRで検討した。real time PCRは子宮内膜フローラ検査を施行したVarinos株式会社に、研究費を用いて委託して行った。 また、英ウィメンズクリニックに定期的に訪問し、同院において内膜フローラを提出した患者を対象に、診療記録情報を収集した。患者の妊娠分娩歴や流産歴、子宮内膜フローラ結果とその後の妊娠の有無などと、子宮内膜HHV-6の検査結果について関連性を検討した。しかし、原因不明不妊患者の子宮内膜から検出されたHHV-6DNAはごく少量であり、着床不全とHHV-6の関連性を示唆するデータは得られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた。英ウィメンズクリニックに赴いて診療録からデータを収集していたが、予定よりも時間を要した上に、緊急事態宣言や感染状況の悪化のために、頻回な訪問が出来なかったため。
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今後の研究の推進方策 |
反復着床不全患者と、子宮内膜におけるHHV-6の関連性は低いと考えられた。また、不育症患者におけるHHV-6との関連性も低く、海外での報告とは異なる結果となった。今後、学会発表や論文発表などを準備中である。
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次年度使用額が生じた理由 |
型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、検査提出やカルテ情報収集が遅れ、2022年にずれこんだため。
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