神戸大学医学部附属病院に通院している不育症患者から採取した子宮内膜検体を用いて、HHV-6存在の有無や不育との関連性についてreal time PCRを行い検討したが、不育症患者からHHV-6 DNAは検出されず、不育症との関連性は低いと考えられた。次に、不妊症患者、反復着床不全患者について検討を行った。不妊治療専門施設にて子宮内膜から採取されたDNAを用いてHHV-6 DNAの有無を調べたが、検出率は2.3%と非常に低く、またHHV-6DNA陽性例においても妊娠出産が確認された。結論としては、本邦において不育症および不妊症とHHV-6の関連性は低いと考えられた。
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