これまでにcarbonyl reductase 1(CBR1)は、子宮頸癌において抗腫瘍効果をもち、それは上皮間葉転換を介してもたらされることを報告した。そこで実際にこれを、実臨床で応用するために、CBR1の発言を生体内で増加させうる薬剤を見出そうとこころみた。卵巣癌ではクロフィブレートによって実際にCBR1の発現をin vitroでもin vivoでも誘導した報告があり、子宮頸癌でもこれを試みた。CBR1をin vitroでは誘導できなかった。腫瘍病変を移植したモデルマウスにクロフィブレートを投与し、治療効果をみたが、腫瘍の抑制効果は見出せなかった。
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