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2019 年度 研究成果報告書

子宮頸癌のCBR1増加による上皮間葉転換抑制作用を介した新たな分子標的薬の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16802
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関山口大学

研究代表者

梶邑 匠彌  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (20780779)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワードクロフィブレート / 子宮頸癌 / CBR1
研究成果の概要

これまでにcarbonyl reductase 1(CBR1)は、子宮頸癌において抗腫瘍効果をもち、それは上皮間葉転換を介してもたらされることを報告した。そこで実際にこれを、実臨床で応用するために、CBR1の発言を生体内で増加させうる薬剤を見出そうとこころみた。卵巣癌ではクロフィブレートによって実際にCBR1の発現をin vitroでもin vivoでも誘導した報告があり、子宮頸癌でもこれを試みた。CBR1をin vitroでは誘導できなかった。腫瘍病変を移植したモデルマウスにクロフィブレートを投与し、治療効果をみたが、腫瘍の抑制効果は見出せなかった。

自由記述の分野

産婦人科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CBR1 と悪性腫瘍との関連については、CBR1 が腫瘍の浸潤能、遊走能を抑制することが報告されている。当教室でもCBR1 が子宮頸癌、子宮体癌において悪性の形質を抑制することを見出している。しかしながら、腫瘍の悪性形質を抑制するCBR1 をどのように実際の治療と結びつけるかについての研究は、ほとんど報告されていない。核酸や蛋白質を直接生体に導入するのではなく、クロフィブレートという既存の製薬を利用して新たな治療法の開発を行うことは、極めて独創的で臨床応用に直結するものである。

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公開日: 2021-02-19  

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