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2020 年度 実施状況報告書

新しいヒト胎盤モデルを用いた妊娠高血圧症候群の分子生物学的な解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K16816
研究機関東京医科大学

研究代表者

小島 淳哉  東京医科大学, 医学部, 助教 (70617539)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード妊娠高血圧症候群
研究実績の概要

妊娠高血圧症候群は母児共に予後不良の転機を起こしうる重篤な疾患で初期胎盤形成及び機能不全が疾患発生の発端と考えられている。これまで従来の実験モデル、ヒトにおいては倫理的な面からも着床期から胎盤形成を対象に研究を進めるのは不可能で本疾患の解明は困難であった。本研究では疾患胎盤よりターゲット遺伝子を定め、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から胎盤を構成する絨毛細胞(トロホブラスト)へと分化させた系を用いて、同遺伝子のトロホブラストへの分化過程における機能を解析する研究である。本研究は東京医科大学病院倫理委員会にて承認を経て開始されている。昨年度にかけて母児ともに予後不良の転帰になりうる妊娠22週~28週の疾患サンプルおよびage matchしたコントロール群(早産群)のサンプルの採取ができた。現在deep RNA-sequenceを行い健常者のコントロール群と比較し網羅的解析を行った。この網羅的解析においては、クラスター解析などを行う事により妊娠高血圧症候群の合胞体栄養膜、細胞性栄養膜、絨毛外性栄養膜細胞における新規遺伝子も含めてターゲット遺伝子を絞り込んでいく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

1昨年度からの遅れが続いており、COVID-19の為試薬の入手が一時的に遅延したため。

今後の研究の推進方策

データ解析については速やかに進めていく。データ解析より絞れた新規ターゲットの解析のために報告者の構築したiPS細胞を絨毛細胞系に分化させる系を用いて妊娠高血圧症候群に関与すると言われている遺伝子の機能解析などを行い、病態及び胎盤形成のメカニズムにアプローチしていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験に遅れが生じ、試薬・解析・論文作成の為のデータ整理(製図)などに使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Kruppel like factor 5 is upregulated and induces cell proliferation in endometrial cancer2021

    • 著者名/発表者名
      Moritake Tetsuya、Kojima Junya、Kubota Kaiyu、Terauchi Fumitoshi、Isaka Keiichi、Nishi Hirotaka
    • 雑誌名

      Oncology Letters

      巻: 21 ページ: 1~6

    • DOI

      10.3892/ol.2021.12745

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Anti-Mullerian hormone levels following laparoscopic ovarian cystectomy with subcutaneous abdominal wall lifting for ovarian endometriomas2021

    • 著者名/発表者名
      Masataka Ono, Junya Kojima, Ei Hasegawa, Yotaro Takaesu, Toru Sasaki, Hirotaka Nishi
    • 雑誌名

      Clinical and Experimental Obstetrics & Gynecology

      巻: 48 ページ: 91~97

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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