うつに関連する脳領域の形態変化や遺伝子発現変化を捉えるために、その脳領域を正確に採取する方法をラットで確立した。また、変化する指標としては遺伝子とタンパク質を調べる必要があり、どちらについても正確に検出することが可能となった。本実験では産後うつ発症に重要な遺伝子を同定出来なかったが、明らかになった後には本実験で検討した方法と合わせて、産後うつモデル動物における脳領域特異的な変化を捉えることが出来る。女性のライフステージとヘルスケアに関わる研究がより重要となってきており、産後うつ病に関しても個人から社会全体において対策が必要とされる。本研究から産後うつ発症メカニズムの基礎研究に繋がると考える。
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