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2020 年度 実績報告書

酸化ストレス内耳障害の病態と予防法解明のためのNrf2の局在および動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K16826
研究機関東北大学

研究代表者

本藏 陽平  東北大学, 大学病院, 助教 (20810146)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード難聴 / 内耳 / 酸化ストレス / Nrf2
研究実績の概要

加齢性難聴や騒音性難聴は、近年、生活環境の変化や高齢化社会の進展に伴い患者数の増加が懸念されている疾病である。この難聴の主要因は、酸化ストレスによる内耳障害であるとされている。そのため、酸化ストレスに伴う内耳障害の有効な予防法や治療法を解明することができれば、健康長寿社会に実現に向けて大きく貢献することが期待される。特に本研究では酸化ストレス防御において中心的役割を果たす転写因子Nrf2に着目して解析を進めている。
これまでに本研究者は、ヒトにおいてNrf2の活性低下が知られる一塩基多型が騒音性難聴の発症に関連することを報告した。さらに、マウスにおいてNrf2の活性化によって騒音性難聴を予防できることも報告した。この結果から、Nrf2の活性化は臨床的に騒音性難聴予防の有効なターゲットになりうると考えられた。
一方、騒音性難聴より患者数が多く重要な疾患である加齢性難聴とNrf2との関連についてはいまだ解明されておらず、本研究ではこの解明を目指した。加齢性難聴の研究が困難である一つの要因は、マウスの長期飼育が必要であるために解析までに長期間を要することである。今回、本研究者はマウスの長期飼育ののちにNrf2の活性化により加齢性難聴を予防することが可能であることを明らかにした。さらに、蝸牛の周波数帯域ごとに組織学的な詳細な検討を行い、加齢性難聴の予防に対するNrf2の内耳における機能を検討して報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Activation of the NRF2 pathway in Keap1-knockdown mice attenuates progression of age-related hearing loss2020

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Oishi, Daisuke Matsumaru, Nao Ota, Hiroshi Kitamura, Tianxiang Zhang, Yohei Honkura, Yukio Katori, Hozumi Motohashi
    • 雑誌名

      NPJ Aging Mech Dis .

      巻: 6(1) ページ: 14

    • DOI

      10.1038/s41514-020-00053-4.

  • [学会発表] 転写因子NRF2の抗酸化能による加齢性難聴の予防効果の解明2020

    • 著者名/発表者名
      本藏陽平
    • 学会等名
      第30回日本耳科学会総会
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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