COVID19状況下であり当初の動物を用いた研究がすすまなかった。その代わりに、内耳障害を要する難聴について臨床実地な研究を行った。COVID-19感染予防対策における音の遮蔽と語音聴取に対する影響についての検討した。ビニールカーテンを用いた音の遮蔽の検討では2kHz、4kHz、8kHzにおいて有意な低下を認めた。マスクによる遮蔽効果について疑似的に作製した音声による検討では、補聴器のマスク用調整のみでは、「聞こえにくさ」の改善に対する効果が限定的であることが示唆された。その結果を、第66回日本聴覚医学会総会・学術講演会で報告した。
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