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2020 年度 実施状況報告書

発達期聴覚中枢におけるミクログリアに焦点をあてた自閉症モデルマウスの解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K16837
研究機関自治医科大学

研究代表者

野田 昌生  自治医科大学, 医学部, 助教 (50756187)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード聴覚中枢 / 自閉症
研究実績の概要

本年は自閉症モデルマウスを用いて、聴覚中枢における解析を生理学的検査、電顕による形態学精査によって行った。
聴性脳幹反応では、野生型マウスと比較してモデルマウスでは閾値の上昇はみとめないものの、潜時の延長をみとめた。特に、Ⅴ波で有意に遅延しており、中脳に存在する聴覚中枢の一つである下丘での異常が疑われた。
下丘では電顕において髄鞘厚が優位に薄く、また神経細胞間のシナプス数にも有意な異常をみとめた。
これらより、自閉症モデルマウスにおいては髄鞘、シナプスの異常が聴覚伝導の遅延を起こしていることが
示唆され、行動異常を引き起こす一因となることが考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

解析は当初の予定通り行われている。新型コロナ感染の対応により、発表や研究時間の制限はあった。

今後の研究の推進方策

さらに生化学的な解析を進め、シナプスや髄鞘における分子学的な異常を明らかにする予定である。
また、薬剤による介入を行い、聴覚に焦点をあてた改善が見られるか検討していく

次年度使用額が生じた理由

予定より多くの解析をすすめるにあたって、サンプル調整や薬品購入に用いた。
次年度はこれらの解析を進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Deletion of CD38 and supplementation of NAD+ attenuate axon degeneration in a mouse facial nerve axotomy model2020

    • 著者名/発表者名
      Yuji Takaso, Masao Noda, Tsuyoshi Hattori, Jureepon Roboon, Miyako Hatano, Hisashi Sugimoto, Charles Brenner, Yasuhiko Yamamoto, Hiroshi Okamoto, Haruhiro Higashida, Makoto Ito, Tomokazu Yoshizaki, Osamu Hori
    • 雑誌名

      Scientific Report

      巻: 10 ページ: 17795

    • DOI

      10.1038/s41598-020-73984-3

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-12-27  

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