発達期聴覚中枢におけるミクログリアに焦点をあてた自閉症モデルマウスの解析

2021 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 18K16837
• 研究種目: 若手研究
• 配分区分: 基金
• 審査区分: 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
• 研究機関: 自治医科大学 (2020-2021); 金沢大学 (2018-2019)
• 研究代表者: 野田 昌生 自治医科大学, 医学部, 助教 (50756187)
• 研究期間 (年度): 2018-04-01 – 2022-03-31
• キーワード: 聴覚中枢

研究成果の概要

聴覚形成期に、聴覚中枢である蝸牛神経核においてミクログリアの形態変化が起きており、さらに自閉症モデルCD38KOマウスでは、野生型とは異なるミクログリアの形態変化が起きていることを明らかにした。
さらに、自閉症モデルマウスでは、聴覚中枢において髄鞘形成、シナプスの分布が異常であり、それらが、聴覚形成に影響している可能性が示唆された。

自由記述の分野

聴覚中枢

研究成果の学術的意義や社会的意義

聴覚形成期に、聴覚中枢である蝸牛神経核においてミクログリアの形態変化が起きており、さらに自閉症モデルCD38KOマウスでは、野生型とは異なるミクログリアの形態変化が起きていることを明らかにした。
さらに、自閉症モデルマウスでは、聴覚中枢において髄鞘形成、シナプスの分布が異常であり、それらが、聴覚形成に影響している可能性が示唆された。
これらにより、自閉症患者における聴覚異常の病態解明と治療法開発にむけたターゲットになりうる。