研究課題/領域番号 |
18K16843
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
小山 哲史 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (90771402)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 低酸素 / PHD阻害薬 / がん微小環境 |
研究実績の概要 |
国内学会に参加し、現在の頭頸部癌領域における基礎研究の内容につき視察を行った。学会参加を通じて様々な知見を得ることができた。同様の研究内容は国内で実施されておらず、本研究の先進性と独自性が確認された。COVID-19の感染拡大のため多くはWEBでの参加となった。国際学会についても参加し、情報収集を予定していたが、COVID-19の感染拡大のため現地に赴くことができず参加はできなかった。 口腔扁平上皮癌細胞株(SCCKN)を用いて、昨年度と同様のプロトコールでNOD/SCIDマウスに移植してXenograftの作成を行った。当初は、新規に購入した細胞株と培養液を用いることで、細胞培養~移植も順調に進み、Xenograftの作成は問題なく実施できていた。 腫瘍増殖曲線の作成に必要な、コントロール群、DMOG群のマウス作成を行い、腫瘍増殖曲線を作成した。腫瘍が実験系に必要な大きさになるまでには、2月(8週間)程度の時間を要するため、全体のスケジュールが伸びる可能性が示唆された。 続いて、採取した腫瘍を免疫染色を用いて血管の性状について調査する段階に移った。しかしながら、この段階で再度、細胞培養~移植~Xenograftの作成をプロトコール通り実施してもうまくいかないケースが続き、実験の進行は遅々として進まなくなった。細胞の培養環境の調整(特に培養液の見直し)を行ったがはっきりとした原因を特定することはできなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
臨床業務、その他の臨床研究に多くのエフォートがさかれ、本研究に当てられなかったことも原因となった。 Xenograftの作成を安定して実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
Xenograft作成を安定的にできない技術的に問題に対して、基礎系研究室に御教授頂き、今一度実験手法について見直しを行うこととする。培養液や腫瘍細胞については、一新して、条件を新たに整える。動物実験施設に依頼しサポートを得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
腫瘍細胞の安定した培養~細胞の移植~Xenograftの作成が安定して実施できなかった。その結果、予定していたマウスの購入など実際の実験活動ができず、未使用額が発生した。次年度で当初行うべきで内容の実験を行っていくので、そちらに予算を使用する予定である。
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