• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

内耳におけるDIAPH1の生理的機能の解明およびDFNA1治療薬の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 18K16851
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

二之湯 弦  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70814573)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード感音難聴 / DFNA1
研究成果の概要

本研究では、DFNA1の新規変異(R1204X/R1213X)に対する2種類のモデルマウス(DIA-TGおよびDIA-KI)を用いて、DIA1の発現細胞種および細胞内局在を明らかにした。DIA1は蝸牛有毛細胞頂側結合に局在し、変異体発現マウスでは同部位に形態異常を呈することを明かにした。また、DIA-TGに音響暴露を行うと、野生型マウスと比較して有意にリボンシナプスの減少と聴毛の形態異常が観察された。すなわち、DFNA1の主要病変部位は蝸牛有毛細胞頂側結合であり、それによる潜在的な蝸牛有毛細胞脆弱性亢進と進行性の有毛細胞脱落が、DFNA1の難聴発症メカニズムであることを明かにした。

自由記述の分野

耳鼻咽喉科

研究成果の学術的意義や社会的意義

先天性難聴の6割は遺伝性難聴を言われ、その発生頻度は1000人に1人と高頻度にも関わらず、未だ根本的な治療法は開発されていない。本研究では遺伝性難聴の一つDFNA1の進行性難聴発症機序を、アクチン骨格制御機構の観点から解明し、蝸牛におけるその難聴責任部位を明らかにした。これは将来的なDFNA1の治療薬開発のみならず、加齢性難聴をはじめとした進行性感音難聴治療薬開発につながることが期待できる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi